晴れ、ときどき京都

3年間の京都暮らしから地元に帰ってきました。

ときには渋く優雅に、老舗珈琲店。

あれよあれよというまに、京都での一年が過ぎ去ってしまった。そして、私は心底京都が好きになってしまった。

 

ここで一つの悩みの種が生じる。そもそも、京都に住むのは二年限定でなくても構わない、という問題だ。三年でもいいし、なんなら夫が再任用されるまでの間(さすがに退職→再雇用されたら地元に帰らなくてはならないからね…)いたってかまいやしないのだ。

 

桜が散ってしまっても、京都の樹木は眼を瞠るほどに美しい。若楓の透明感のある緑。これが秋になったら色づくのだから、そりゃ京都の紅葉はきれいなはずだ。あぁ、京都にいたいと思う。でも、地元も恋しい。京都にいたい。地元も恋しい。この気持にどう折り合いをつけたらいいのか分からないというのが正直なところだ。

 

そんな折、地元から友人が京都まで遊びに来てくれた。メインは大阪での観劇とはいえ、京都も観光する気満々。一日は下鴨神社に行って恵文社に行って、南禅寺。もう一日は、伏見稲荷祇園でかき氷。彼女のあらゆる要求にすべて応えるべく頑張った。というか、ネットの経路案内さまさまなのであった。これがなかったら、私はこんなに快適に京都を過ごせなかったよ。

 

彼女の希望した喫茶店にも何軒か案内。会うなり、昭和7年創業のスマート喫茶まで。ほぼランチ代わりである。私もこちらのホットケーキはまだ食べたことがなかったので、喜んでいただく。画像見ていまさら思うけども、ホットケーキは思いっきり最初にシロップかけた方が絵になりますわね。

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さてさて、観光いろいろは省略して、その日の最後を〆たのは、昭和9年創業のフランソア喫茶室。重厚、レトロロマンな店内と耳になじみのよいクラシックに気持ちが高鳴る。

 

珈琲は、ブラック珈琲とフレッシュクリーム珈琲から選べて、クリーム入りのものはちょっとミルクの味わいが濃厚過ぎて牛乳珈琲に近い(でも、すごく美味しい!)。そして、この優雅な喫茶店で、昭和初期の文化人が芸術や反戦について、語り合っていたのかー、と思うとそれもまた感慨深いのです……。

 

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外観も素敵ですよねぇ。強行軍もなんのその、友人も大満足のようでした。

 

そして、私はいったい京都に何年いるの?という件についてはまだ結論出てません……。

 

京都河原町:フランソア喫茶室

スマート珈琲店 - 昭和7年創業、京都三条の喫茶店