三年間の京都暮らしを終えて、地元に戻ってきてから半年以上の時が過ぎた。帰ってきてから時間の経過が長く感じられる。新しい生活になったから、というのもあるし、地元に帰って早々に、大きな喪失感を覚えるできごとがあったからでもある。 見渡せば花も紅…
あれよあれよというまに、京都での一年が過ぎ去ってしまった。そして、私は心底京都が好きになってしまった。 ここで一つの悩みの種が生じる。そもそも、京都に住むのは二年限定でなくても構わない、という問題だ。三年でもいいし、なんなら夫が再任用される…
京都に来てから、「お茶会に行きたい」という思いを募らせてました。それはもう、執念のごとく、ねちねちと。観光客向けのお茶席体験などたくさんあるし、高台寺のお茶会にも何度か行った(北政所茶会は、まさにお茶会のテーマパーク!一日かけていろいろな…
晴れてしまった。今は梅雨まっさかり。雨だったら、今日くらいはおとなしく自宅で本を読んでいるつもりだったのに。なら、行くしかないよね!とまだお昼前だというのに外に飛び出してしまった。ちょうど昨夜すごく気になるお店を見つけていたのだ。 「カステ…
京都にはブックカフェなるものが多い。お好きに手にとっていいですよ、とばかりに雑然と、そこそこに本が並べてあったりする。そういえば、私がはじめてこの地に来て行ったブックカフェが、「ことばのはおと」だった。 Instagram 猫の置物がたくさんあって、…
イノダコーヒや伊右衛門カフェのような王道カフェめぐりも、もちろん楽しいのだけれど、私が惹かれるのは、こっそりと静かに、心のなかにしのびこんでくるような優しくて小さなカフェだ。喧噪を離れて、ここから先は異世界……とでもいうような静謐なカフェ。 …
12年間一緒に暮らしてきたうさぎさんが数日前からほとんど寝たきりになってしまった。先月のはじめくらいから、遊んでいても転ぶようになり、来るべきものが来てしまったような思いでいた。 我が家に迎えたのは12年前の5月5日だが、誕生日はそれよりも数ヶ月…
おのぼりさん的カフェめぐり、次はどこに行こうかとググるググる。基本的にはいきたいところが多すぎてどうしていいか分からない……膨大にして深遠なる京都カフェ空間。喫茶写真家の川口葉子さんは、「京都は街自体が一軒の巨大なカフェだ」と著書で書かれて…
まだ地元にいた頃、ときおり会う、やたらと人懐っこい猫がいた。基本的に野良には避けられる私なのに、しっぽ上げて歓迎体勢全開で寄ってくるのだ。私がメロメロにならないわけがない。ちょっと生意気そうで、いたずらっ子。めちゃめちゃあまえんぼう。可愛…
オサレカフェ日記が始まるのか……と、思いきや、しょっぱなはカフェミープルなのであった。いや、カフェミープルがオサレではないとは言ってないですけども……。 4月14日に熊本で前震(という名の本震?)があり、4月16日に再び熊本で、それよりも大きな被害を…